しつけかたワンポイント

しつけは飼い主にとっても犬にとっても大切です。
特に室内では人と同様に触れ合うので、お互いのストレスや危険を回避するためにもしっかり身につけさせましょう。

しつけイメージトイレや無駄吠え、飛びかかり。室内家具や小物へのいたずら、お子様への攻撃など犬と快適に暮らすにはしつけなければならないことがたくさんあります。

犬は、基本的にリーダーには絶対服従という習性を持っています。犬に、主従関係をしっかり認めさせるのがしつけの第一歩です。

また、最近のしつけ方は体罰を利用しない(利用する必要がない)というのが主流です。根気よく繰り返し、適切に褒めてあげることで犬の習性である「ご主人にほめられたい」という本能を利用してしつけを身につけさせます。

「犬のPTA」では、愛犬との快適な暮らしにはしつけは必須と考えています。

これから犬を飼われる方、すでに飼っている方もぜひ一度しつけ教室を体験して見てください。愛犬との生活がより楽しくなるのが実感できますよ。

vol.3 動物愛護管理法の一部改正について

こんにちは。ドッグトレーナーのキクチです。

「しつけ」とは、あまり関係がないと思われがちですが、今回は犬たちを取り巻く現状の一つとして、動物愛護管理法の改正について知ってもらいたいと思います。

「動物愛護管理法(=以下、動愛法)」が、平成24年9月5日に改正され、公布されました。今回は、そのなかのごく一部ですが、ご紹介したいと思います。改正のポイントは大きく2つです。

①終生飼養の徹底

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今さら、という感がありますが「所有者の責務に終生飼養が明記され」ました。飼い主はもちろん、販売業者には健康安全計画書の提出を義務や、販売が困難になったことによる保健所の引き取りの拒否が可能になりました。

「引っ越し先がペット禁止だから」「咬むので(しつけていない、しつけに失敗して)」「去勢/避妊手術をしなかったため生まれてしまった」という勝手な理由で、犬を保健所へつれてくる人間はあとを絶ちません。

万が一飼えなくなった場合、新聞広告やインターネットを利用して、新しい家族を探す、などの手だてをきちんととることが、この一文によって明確化された、といってもいいでしょう 熊本市愛護センターの例もあります。殺処分をゼロにすることは、可能です。

【参考資料】 片野ゆか『ゼロ!こぎゃんかわいか動物がなぜ死なねばならんと?』集英社2012

②動物取扱業の更なる適正化

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これは特に犬猫等を販売する業者に対しての規制になると思います。

夜20:00以降の展示、顧客との接触、譲り渡し、引き渡しの行為が禁止されました。昼間であっても、長時間の展示が規制されることになります。  また、インターネットでの生体販売によるトラブルが多発しているため、購入時に現物確認と対面説明が義務づけられました。

特筆すべきは繁殖業者からの引き渡しが、段階をふまえた上で今後5年以内に、8週齢までは引渡しが禁止されることです。

欧米では、16週齢までの幼少期におけるトレーニングや社会的環境が、その後の犬の一生に大きく影響することが常識としてあり、8週目頃まで親や兄弟犬と引き離さずにブリーダーが責任を持って育てる、という考え方が主流です。そのため、ドイツではブリーダーが単なる繁殖知識を持つだけでなく、獣医、ドッグトレーナーなどの肩書きも同時に持たなければ信用されない、といわれております。

日本の現状をみたときに、正直ここまで踏み込んだ規制がなされるとは考えておりませんでした。というのも業界の反発が激しく、前回の改正では見送られた経緯があるからです。

【参考記事】 「子犬を親から引き離す日数は?」時事通信

今後は、犬を迎えるための準備をしているか、事前シュミレーションや検討が甘くないか、など飼い主さんたちの意識も問われるかと思います。

キクチの師匠のクレイグAマリー氏は、35年以上前にオーストラリアでパピー・キンダー(仔犬の幼稚園)を始めたパイオニアです。16週齢以下の仔犬限定の教室で、社会性を育み、問題行動の予防を行います。

日本でもパピー教室やパピーパーティが開催されるようになってきました。質の良い教室を選んで、家に迎えたときからトレーニングを始めるのがよいでしょう。

まとめ

今回の改正によって、動物を取扱う業者には、プロフェッショナルな意識と専門知識が求められることになるでしょう。これから家族に犬を迎えようと考える場合、これらの規制は犬の健康や精神の安定がはかられ、現状より良い状態で新しい家族と出会うことになるかと思います。これらのことを理解しない業者とはつき合わない、という姿勢を持ちましょう。

また、「犬を飼う」ということに対して、綿密なシュミレーションや吟味が必要になってきます。

まだ少数ですが、犬を家に迎える前に事前相談を依頼される方もいます。 ハウスやトイレの設置場所、実際に家に来た時の心がまえ、接し方などを中心に勉強していただき、好評をえています。

専門家のアドバイスも含めて、よく検討してから迎えるようにしていきたいものですね。

しかし、これらのことは「法的には物質扱いされている命を、一つの命として考える」という【犬のPTA】の主旨から考えれば、当たり前のことですよね。

「犬学」は、どんどん進歩しています。 多くの専門家があなたのドッグライフをサポートしますので、獣医の先生やブリーダーさんだけでなく、専門店やトレーナーにも気軽にアクセス、相談をしてみてください。違ったアドバイスや考え方と出会えると思いますよ。

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発信者:菊地紀仁

2013年1月30日

vol.2 ドッグトレーニングの学び方《プライベート・レッスン編》

こんにちは。ドッグトレーナーの菊地です。

「教室のほうがいいですか?プライベート・レッスンの方がいいですか?」

初回によく聞かれるのが、この質問です。 今回は、「プライベート・レッスン」のメリットについて話したいと思います。

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僕の場合は、たいてい土曜日から予約が埋まっていきます。 時間に比較的余裕のある週末を選択される方が多いのが理由かと思います。 「プライベート・レッスン」は、日時と場所が選べるのが最大のメリットです。 ご自宅やいつもの散歩コースなど、日常生活の環境下でのレッスンが可能です。

イヌを迎えたばかりのご家族の依頼が中心で、問題行動の予防を目的とした使い方が有効だと思います。 無駄吠えや、トイレ・トレーニングなど問題行動修正の依頼も多いですね。 無駄吠えに関しては、イヌの居場所を指示したり、お家でのルールを設定することによって、解決されることもあります。 トイレ・トレーニングでは、失敗の理由が判明したり、トイレの置き場所の指導ができたりします。 教える側としても「ここで、このトレーニング・メニューをしてください」と指示ができるので、予防策や解決策に具体性が出てくるのが特徴です。

レッスンの進展も、プライベート・レッスンの方が早いですね。 カウンセリングや質疑応答の時間がたっぷり取れますので、細かなことにも対応が可能です。

また日常生活空間でのトレーニングは、飼い主さんにとっても、イヌにとってもリラックスした状態でトレーニングができるのが、様々な面でプラスに出るのかもしれません。

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実は、見落とされがちですが、“家族全員参加でレッスンを受けることができる”というのもプライベート・レッスンの最大の魅力です。

教室では、見学はできるけれども、実際にリードを持って参加するのはひとり、そんなパターンが多いです。 プライベート・レッスンであれば、「パパもママも、子どもたちも」一人ひとりに合わせた指導ができるのです。 「これは大人の人のやり方、子どもたちはこのやり方で」そんな風に、ライフスタイルに合わせてプログラムやドッグ・ライフを設計できるのが、じつはプライベート・レッスンの最大のメリットだと考えています。

週末の午後、お庭で汗をかきながら頑張るお父さん、それを見守るママ。 順番を待ちきれない子どもたち。 土曜日や日曜の週末に予約が殺到する理由がわかりましたか?

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発信者:菊地紀仁

2012年11月20日

vol.1 ドッグトレーニングの学び方 《教室編》

こんにちは。ドッグトレーナーの菊地です。

 

トレーニングイメージ1「プライベート・レッスンにしようかしら?教室にしようかしら?」 と迷っている方も多いかと思います。 今回は、「教室レッスン」のメリットについて話したいと思います。

僕は現在、4カ所で「しつけ方教室」を開催しておりますが、おかげさまでどの教室も参加希望者があとをたちません。うれしいことです。 「しつけ方教室」はある意味で、いちばん参加しやすい形態といえるでしょう。

まず、1回あたりの費用が、という理由があります。 通信講座や各種のイヌの資格、学校の授業料などと比べると、その差は歴然です。 とくに僕の教室は、「気軽にレッスンにきていただきたい」という専門店のオー ナーや動物病院の院長の意向(でも、技術的には質を落とさないでね、という笑顔のプレッシャーつき)で、一般的なレッスン料よりも抑えられています。 個別(プライベート)レッスンの場合、60分で、¥5,500+交通費ですが、 教室(グループ)レッスンですと、60分で¥2,800となります。 こうならべてみると、この理由はわかる気がします。

 

“決まった曜日の決まった時間”というのもスケジュール管理からすると予定を立てやすくメリットのようです。開催場所も専門店や動物病院ですので、「ついでに買い物」や「ついでに相談」も魅力のひとつですね。

レッスンイメージしかし、参加されている方の様子をみると、それだけではないようです。 「教室に来るのが楽しい」と言っていただけるのには、クラスメイトの存在が大きいようです。 一緒に成長していく、という連帯感が生まれ、自分のパートナーだけでなく、クラスメイトの成長も味わえるのが教室(グループ)レッスンの醍醐味かもしれません。 公園で知り合っただけの関係以上の友情が生まれる場所のようです。 実際に卒業生同士、お友達になったり、一緒に旅行に出かけたり。 出会うと「同級生なの」と、他の方に自慢げに会話している姿が見られます。 講師にはなかなかお誘いがきませんが、教室仲間でランチなどもしている様子。

実際のレッスンでは、というと、「他のイヌが苦手」という課題克服に最適な場所です。 この課題を抱えている飼い主さんは意外と多く、教室参加理由の上位にきます。 教えるこちら側としても、「一人では気づけないこと、できないこと」を意識したレッスン展開を心がけていますので、ゲームやすれ違い練習などを盛り込んだレッスンを行っています。 人数も少数クラスを選択していますので、個別問題にも対応できるかと思います。 この短時間で思いつくだけでも、これらのメリットが「教室(グループ)レッスン」にはありますね。

レッスンイメージ最後に、参加の際に気をつけてもらいたいお願いを。 先ほども言ったように「他のイヌが苦手」というワンコがいます。教室内で指示なく、リードを放す方がいますが、危険なのでやめていただきたいです。 また、他の方が試技をされている時は、お互いの良いところ、悪いところ、参考になる技術を学ぶ時間ですから、私語や無関心はもったいないと感じます。

 

「うちのコ ほかのコに吠えるから」「教室でマジメにやってくれるかしら」 心配されて躊躇している方が多いです。 完璧なコには教室は必要ありません。 ただ、時間が経ってしまうと難しくなってしまいます。

見学、体験レッスンは、歓迎です。まずは気軽に来ていただければ、と思います。

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発信者:菊地紀仁

2012年10月12日

「犬のPTA」公認トレーナー

1回60分、少数でのグループレッスンです。


一人ひとりのライフ・スタイルに合ったサービス提供を。


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